私とペット 第32回 高野ひと深×マルティネス
「おうち時間をともにする愛するペットを、思う存分自慢してもらいたい!」をテーマに展開中の、コミックナタリーのコラム連載「私とペット」。第32回は「私の少年」などで知られ、現在はフィール・ヤング(祥伝社)で「ジーンブライド」の連載中の高野ひと深が、ウェルシュ・コーギーのマルティネスとともに登場。黒いアイラインと狐のような尻尾が魅力のマルとの日々を、写真とともにお届けする。
取材・構成 / 増田桃子
名前
マルと呼んでいます。
本名はマルティネスです。
ドミンゴ・マルティネス(野球選手)から取りました。
種別
ウェルシュ・コーギー
誕生日 / 年齢
12月21日生まれ、10歳。
初めて出会った日の思い出
父親が、チェコに旅行に行った際に尻尾つきコーギーに一目惚れしたことから、断尾してないコーギーを育てているブリーダーさんを探し出して譲渡していただきました。
コーギーの中でもかなり体格が良く、体重が17キロほどあるのですが、今では考えられないほど小さな箱に入ってやってきました。
好きな食べ物
毎日晩御飯後に人参を細かく切ってチンしたものを与えているのですが、それを食べ終わるまではどんなに喉が渇いていても絶対に水を飲まないというストライキをするので、家には常に大量の人参がストックしてあります。
人間が食べるものはすべて自分にも食べる権利があるという顔をよくしています。
好きな遊び
とにかく食いしん坊なので、おもちゃの中におやつが入ってるものをとてつもない執念で追いかけ続けます。あとは某ドラマを見ていたらロープを持ってきて綱引きを挑んできたので、「ドラマを再現するなんて頭が良すぎる」と感心しました。
チャームポイント
昔のアヴリル・ラヴィーンみたいな目の周りの黒いアイラインと狐のような尻尾です。
「コーギーって尻尾あるんですか!?」とよく尋ねられるので、その説明は完璧にこなせるようになりました。
好きなところ
私がシクシク泣いたり「つらい」と言うとめちゃくちゃに吠えてくるスパルタなところと、それでも落ち込み続けていたら「なでていいよ」と自分の頭に私の手を持って来させようとする優しいところと……好きなところしかないです。一番好きがたくさんあります。
定番の過ごし方
犬用ベッド→ソファ→ブランケットの上→ヨガマットの上……と、自分の居心地がよい場所を次々と見つけてお引越ししながらひたすら眠っています。
15時のおやつの時間になると、スッと立ち上がって私に教えにきてくれます。足元におやつをいれるおもちゃをけっこうな勢いで投げつけてくるので、痛いです。
ペットに対する思い
10歳と高齢になってきて、いろいろと体にもガタが来始めた時期もあったけど、毎日元気でいてくれてなによりです。年末の誕生日は何をプレゼントしてあげようかなと、わくわくしながら候補を絞っています。
読者へのメッセージ
コーギーという犬種は腰に爆弾を抱えているので、階段はすべて抱えて歩かねばならないし、リビングのソファに飛び乗ってしまわないようローソファに買い替えたり、床を滑らないコーティングにリフォームしたり……と、一緒に暮らしはじめるとコーギーのことしか考えられなくなります。それはこの世にふたつとない幸せです。
高野ひと深(タカノヒトミ)
2015年デビュー。美しく繊細な絵柄で名前のつかない関係性を描いた「私の少年」が話題になり、「このマンガがすごい! 2017」オトコ編にて第2位、「俺マン2016」第1位、「第3回次にくるマンガ大賞」第3位など多数選出。著作に「私の少年」全9巻、「『す』のつく言葉で言ってくれ」、「つらなるステラ」。2021年にフィール・ヤング(祥伝社)にて「ジーンブライド」の連載を開始し、単行本1巻が発売中。